はい、肺結節を切除してアミロイドーシスと診断された場合は、必ず全身精査が必要です。以下の理由と目的を明確に解説します。
目次
✅ なぜ全身精査が必要か?
1. 全身性アミロイドーシスの一部である可能性があるから
- 肺のアミロイド沈着は、**全身性アミロイドーシス(ALアミロイドーシスやAAアミロイドーシス)**の一部であることがあります。
- 特に**ALアミロイドーシス(免疫グロブリン由来)**では、心臓・腎臓・神経など他臓器に障害を起こすため、早期発見と治療介入が生命予後に直結します。
✅ 具体的に何を調べるか?
1. アミロイドのタイプ同定(免疫染色 or 質量分析)
- AL(light chain)か? AAか? ATTRか?
- タイプによって治療法が全く異なるので、最重要ポイントです。
2. 血液検査・尿検査
| 検査 | 目的 |
|---|---|
| 免疫電気泳動(血清・尿) | M蛋白の有無(ALを疑う) |
| フリーライトチェーン(κ/λ比) | AL型の診断 |
| CRP | 炎症性(AA型)かどうか |
| BNP/NT-proBNP, 心エコー | 心アミロイドーシスの評価(特にAL/ATTR) |
| 腎機能、尿蛋白 | 腎病変の有無 |
3. 骨髄検査(必要時)
- AL型アミロイドーシスでは**骨髄形質細胞異常(多発性骨髄腫に類似)**が関与しているため。
4. 全身画像(FDG-PETやシンチグラフィーなど)
- 他臓器へのアミロイド沈着や原発巣があるかを評価。
✅ 治療につながるか?
● 全身性ALアミロイドーシス
→ 治療は 化学療法(ボルテゾミブなど)+ステロイド
→ 未治療なら進行して多臓器不全に至る可能性あり
● 局所性アミロイドーシス
→ 切除で完結する場合もあるが、必ず全身病変の除外が必要
🔍 まとめ
| 項目 | 要点 |
|---|---|
| 全身精査は必要か? | 絶対に必要。全身性を否定する必要がある。 |
| 精査の目的 | タイプ同定・全身性か局所性かの評価・治療適応の有無 |
| 治療につながる? | ALやAAなら明確につながる(化学療法や免疫抑制など) |
| 局所性なら? | 経過観察で済む可能性あり |