今の時代、大衆政治の世界で奇妙な現象が起きている。
それは、消費増税や社会保障費削減など、「国民を貧乏にする」政策をする政治家がしばしば国民受けしてしまうということだ。
これを、三橋貴明氏は「大衆型マゾヒスティック政治」と名付けた。
確かにそうだ。たとえばある政治家が「国民のみなさん、こんなこというと支持率が落ちるかもしれないけど、私はあえて言います!今の日本は財政が苦しくて、増税が必要です。国民全員で痛みを分かち合いましょう。耐えましょう。ジャンプする前にはいったんしゃがまないといけません。米百俵の精神です!」などという。そうすると、国民が「自分の人気が落ちるにも関わらず本当のことを言ってくれる、なんて立派な政治家なんだ!」と感じ、人気を得て、下手をすれば当選してしまう、という不思議な現象だ。
たしかに、言われてみれば日本人にはこういう気風がある。
改めて考えてみればどう考えてもおかしいのに、どうしてこうなってしまうのだろうか。
本気出して考えてみたい。
我々日本人の中に、「面倒くさいことは、金払って済ませればいいし、それでなんとかなる」という発想がないだろうか。
病気とか、親の介護とか、防衛とか。そういう面倒なことは人任せにしたい。自分の頭で考えるのは面倒くさい。
だからカネを払ってすまそうとする。
そんな側面がある。難しいことはわからない。考えたくない。だからカネを払って済ませればいいのだ。
そもそも、生活に必要なものは何でもカネを払って手に入れている。
だから、社会を良くすることでさえも、カネを払えば実現できると思っているのだ。
だから消費増税なんていう幼稚なレトリック、プロパガンダに騙されるのだ。
要するに、おカネの本質を知らないから、おカネに支配されているというわけだ。
私はおカネにそれほど執着していないし、おカネにそれほどがめつくないから問題ない、という人もいるかもしれない。
しかし、そういう人でも、面倒くさいことに立ち向かう勇気が欠けていることが(自分も含め)あまりにも多い。
先ほど、おカネの本質を知らないと述べたが、それは、おカネがいかに大したことのないものであるか、無力なものであるかを知らないということである。
だからおカネで何でもできると思ってしまう。
しかしそれは大きな間違いだ。
おカネはそんなに万能なものではない。大切なことは、自分の頭で考えることだ。
MMTなど学んでみれば、おカネがいかに大したことのないものであるかがわかるだろう。
おカネとは本来、そんなに大したことのないものなのだ。
しかし、彼らはおカネを使って恐怖を煽っている。
それはどういうことかというと、具体的にいえば、日本経済をずっとデフレのままにしておくことだ。
もちろん、お金持ちがインフレ(おカネの価値が下がること)を嫌うというのもあるのだが、そもそも、彼らが伝統的に「恐怖で大衆を支配する」という手法を用いており、
本来必要のない恐怖を煽るのは、(基本的に目に見えないこと、自分の罪を人になすりつけることと並んで)彼らの特徴だ。
賢い日本国民は、決して騙されてはならない。
この国、そして全世界を支配する(支配をもくろむ)構造というのは、たしかに存在するのである。
しかし我々が彼らに勝つ手段がないわけではない。彼ら自身が「おカネの魔法」にかかっているし、彼らの弱点は「正しくない」ということだ。
彼らグローバリストは我々の心の弱さにつけこむ。だから、我々は心を強くし、勇気をもたなければならないのだ。
Toshi