あなたは、パワハラ、DV、いじめという言葉を聞いてどんなイメージを持つだろうか。「自分には関係ない」「やってはいけないこと」というイメージがあるだろうか。

確かに、メディアなどでは、これらがセンセーショナルに取り上げられるばかりで、その構造までが解析されることは皆無である。日本に限らず、メディアというものは無能だ。(多くの人に売れる記事や番組を作るという意味では、超有能かもしれないが)だからメディアなんて信じてはいけない。

ところであなたは、パワハラ、DV、いじめの根源は、すべて同じ、ということをご存知だろうか?

言い換えれば、これらの現象はすべて、ひとつの原理で説明できるのである。それが、「感情は低きに流れる」である。

「感情は低きに流れる」とはどういう意味か

「感情は低きに流れる」とは、次のような意味である。

マイナスの感情というものは、立場の高い人から低い人へ流れる

例をあげよう。ある株式会社の経営が芳しく無くて、A社長が株主総会でコテンパンに批判されたとする。

そうすると、A社長はイライラして、営業部の部長に対してマイナス感情をぶつける。「会社の成績が悪いのは、君のところの営業部の成績が芳しくないからだ」

マイナス感情を受け取った部長は、イライラし、係長に対してマイナス感情をぶつける。「営業部の成績が悪いのは、いちばん大きな〇〇社を担当している君の係の成績が芳しくないからだ」

そして、係長は、係でいちばん取引成立件数の低いBさんに対して、イライラして「君のような人がいるから、うちの係がだめになるんだ」という。

このような流れである。

もちろん会社だけではない

先程のストーリーの続きの話をしよう。

Bさんが家に帰ると、妻は家事で疲れながらも、笑顔でおかえりといってくれた。

しかし、Bさんは、昼間会社であったことを引きずり、うまく笑えず、「ああ」とだけ返事して、自分の部屋へ閉じこもってしまった。

妻は、「私はこんなにも夫を支えようとして頑張ってるのに、夫はわかってくれない」とイライラする。

Bさんのマイナス感情が、妻へ移ったのだ。

妻はイライラし、テレビゲームをしている息子に対して、「あんたいつまでゲームばっかりしているの、早く宿題しなさい!」といって怒鳴る。息子は、「いつもは怒らないのに。今日だけあんなに怒鳴るなんて、理不尽だ」と思う。

妻のマイナス感情が、息子に移った。あまりにイライラした息子は、そのはけ口として、学校で、自分より身体が小さくて自分に何も言わなさそうな別の子、Cくんにたいして、からかったり物を隠したりなどのいじめをはじめてしまった。

エスカレートすれば、パワハラ、DV、いじめに

もう、読者の皆さんにはお分かりいただけたであろう。マイナス感情は、(巡り巡って)A社長→平社員のBさん→クラスで気の弱いC君 へと移転した。

こういう現象(ささいなマイナスの感情の押し付け)が、エスカレートすれば、パワハラを生み、DV(家庭内暴力)を生み、さらにいじめを生むのだ。

大げさなことを、と思われる方もいるかもしれないが、人間自分が追い詰められればどんなひどいことだってする。しかも、パワハラ、DVやいじめにはそれを取り締まる明確な基準や法律などはないから、なおさらである。問題も顕在化しにくい。

感情を低きに「流さない」ためには

では、このように、自分の社会的下流にマイナス感情を流さないためには、どうすればよいのであろうか。第一に、「感情が低きに流れる」ことの有害性をこころから理解すること第二に、その場でマイナス感情を処理して帰ること。その場で怒ってはいけないわけではないし、適切な怒り方をすることは大切だ。これはまさしくアンガーマネジメントだ。

第三に、マイナス感情を緩和するために、時間を使うことも大切だ。これに関しては、過去記事:心身を健全に保つことでも方法を述べているので一読されたい。

最後に

感情は低きに流れる、ということの恐ろしさを、なめてかかってはいけない。

この法則を心に刻み、感情を低きに「流さない」を実践することで、私Toshiは、職場や家庭や、子どもの学校生活を守っていく所存である。

Toshi

おすすめの記事