仰臥位で4ポートで開始する。

まず、臍で開腹し、12mmポート挿入。腹腔内の観察を行う。

次に剣状突起直下に12mmポート挿入。

その後季肋部と側腹部に一つずつ5mmポート挿入する。

胆嚢腹膜の癒着をソノサージなどで剥離したあと、胆嚢の概形を出していく。

ルビエール溝より腹側で(これは、深く切り込んで総胆管を損傷したりしないためである。背側、内側に行けばいくほど深くなる。浅く切り込むのはまだ許せる、胆嚢を破ってもそんなに問題はない。)、ss-outer(要するに腹膜)を切開する。

腹膜を切開して、ss-inner(要するに胆嚢の漿膜)をS4側、S6側両方からあらわにする。

胆嚢板と胆嚢に関してもある程度剥離する。

その上で、CVSを出しにかかる。余計な組織、線維を切りつつ、フック+メリーランドで

胆嚢管・胆嚢動脈を出していく。その際、SS-innerを出しながら(胆嚢側から胆嚢管側へ、上流から下流へ)剥離していくことで、副肝管があった場合の損傷を避けることができる。

胆嚢管や胆嚢動脈には、変異破格がしばしばある。

胆嚢管(胆管)の変異破格:右肝管や右副肝管から胆嚢管が出ている場合がある。また、Luschka管といって胆嚢から肝臓へいく胆管が存在する場合がある(Luschka管は画像では見えないので注意)

胆嚢動脈の変異破格:double cystic artery(右肝動脈から胆嚢動脈が2本出る)や、Inferior cystic artery(固有肝動脈から胆嚢動脈が出る)に注意。これは術前画像でみえる。

クリップで胆嚢管と胆嚢動脈を結紮し、切離したあと、胆嚢を胆嚢床から剥離していく。

切っていくときに、胆嚢表面の細い血管から血が出たら、あわてずトロックスガーゼで視野をドライにして、ソフトコアグで止血する。設定は5 の50などとする。

また、胆嚢が穿孔して胆汁が出てきたら、慌てず吸引と丸めたガーゼを出して、胆汁をremoveしつつすすめる。

フック型電気メスのほか、ソノサージを使うと生産性が向上する。

メモバックに胆嚢をいれたあと、胆嚢床洗浄。止血確認。止血にはソフト凝固がよい。

胆汁漏などが高度に懸念されてドレンが必要な場合は側腹部のポート孔から出す。

余計なポートをぬき、胆嚢をカメラポートの穴から摘出する。

その後残りのポートの止血も確認する。

閉腹、閉創して終了。

Toshi

(参考;5年でマスターする消化器外科手術 第2版)

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