授動が難しいのは、前にも述べたが、今日は、授動ができた上での「腸の切り貼り」について考えてみたいと思う。
まず切離範囲を決める。これに関しては、間膜処理と、整合性をもたせる必要がある。
どういうことかというと、腸は自由にどこでも切ったり貼ったりできるわけではない。
血流がないと、つないでも腸が死んでしまうから、ある程度間膜の解剖に制約を受けるのだ。
間膜の解剖とは、要するに血管だ。腸自体は、たとえば小腸なら大体のところで切離可能だが、よく考えたほうがいい場合がある。
ようするに、自分が残そうとする腸管のすみずみまで、血流が残っていればいい。したがって、腸をここまで残すと決めたら、そのように間膜を処理する。血流が残せなければ、間膜処理はやり直しになり、切除範囲もかわってくる。
まず、しっかりした直動脈が、残す腸の部分へいくように配慮すべきだ。直動脈はもちろん損傷すれば出血するので、ここから処理は慎重に行う。答えを先にきめて、そのように道筋を作るのだ。数学の問題に似ている。
とにかく血流が残るように間膜を切れば良い。
間膜をどう切るか決まったら、腸管のトリミングを行う。その際盲点になるのが直動脈。当たり前だが腸管のすぐ脇には直動脈がいるから、きっちり止血すること。たいていは焼けば止まる。
(追記)
訂正。実際は、血管をみて腸管を切っている
Toshi