頸部の解剖。皮下組織の下に、前頸筋群がある。外側に胸鎖乳突筋、内側に前頸筋。
左右それぞれの胸鎖乳突筋の前には前頸静脈がある。これを傷つけたら大出血だなと一目でわかる。
この二つを分け、そのあと前頸筋を正中で分けることで、甲状腺に到達する。甲状腺の背側にあるのが気管であるから、気管切開のときはここに到達することになる。実際には甲状腺より尾側で気管にアプローチすることが多いようだ。
うかつにやるとかなり出血するので、注意すること。とくに上甲状腺動脈、下甲状腺動脈などは慎重に処理する必要がある。
甲状腺全摘手術の時は、副甲状腺の移植と、術後のカルチコール(4A/1000mL点滴に混注)補充と、術翌日の採血(カルシウムと、インタクトPTH)を忘れない。
右葉または左葉切除の場合はら甲状腺を左右にわける。その際真ん中をケリーではさんで、切離して、そのあとケリーの下から二針糸を通し、二つに分けて結紮する。
バセドウの時はヨードを飲ませておくと出血が少なくて済む。
Toshi