胸腔ドレンは、安全に、確実に、そしていい位置に入れることが大切である。

まずCTをよくよくよく見て、どの肋間から入れるのか計画を練る。

第二肋間鎖骨中線上は緊急時でも安全である。

①安全な手技のために

まず、麻酔は確実に行う。自分が穴をあけるところの経路に、くまなく局所麻酔薬をまく。

また、一人でやる時はすべて道具を目の届く位置に、順番通り置いておく。

②確実に入れるために

初学者のうちは胸壁に直角に穴ほりをすることが肝心。

そのためには曲がりぺアンではなく直ぺアンを使う。

慣れてきたら斜めに胸壁をつらぬくことを覚える。なぜかというと、胸壁が分厚い場合、直角に胸壁を貫くとドレンが┓__のように曲がってしまい、kinkしてしまうのだ。(ドレーンが太い場合も)

③いい位置に入れるために

専門医は内筒をしっかり使う必要がある。尖らないように先端はドレンの中に入れたまま、内筒をすすめることが肝心だ。患者さんに、感覚を聞いてすすめる。右肩のあたり押されている感じしますか?とかね。

胸腔ドレン留置のプロになれ。

Toshi

(追記6/17:患者さんをかなり痛がらせてしまった。先生に殺されるかと思ったと言ってた。麻酔は胸膜にもしっかりしよう。びびらずに、胸腔内に針を差し入れて、そのあと引きながら麻酔薬をまいてくるということができていなかったな。反省。胸膜局所麻酔をマスターしなきゃな。)

(追記7/17:小柄な女性に28Frダブルを入れたのだが、垂直に穴をほったせいで、肺尖部ではなく縦隔へ向かってしまった。こういう人は、皮膚切開をやや下において、斜めに穴をほった方がいいよと教わった。確かにそうかも。こうやって一つずつ応用編を覚えていくんだなあ。ちなみに斜めに穴を掘る道具としては、曲がりペアンがいい。)→この人は、後日上の方の肋間から入れるか。そもそも、最初上から入れたほうがいいんじゃないかって僕言ったじゃん。。。

→結局、肺に刺さってしまっていた。

やっぱり上から入れた方がよかったじゃん。

F先生は合併症管理いまいちだな。。。

ドレーンが肺に刺さっているという恐怖。。。

確認にはCTしかない。。。。透視をみながら行った方が、少なくとも良いのでは?と思う。。。

【癒着について】

前回のポート位置およびその周辺は、基本癒着してると思った方がいい。

それから、前側は、重力の影響で、基本は癒着が少ない。

癒着をこえると、肺実質は、全く抵抗がなく、刺さってしまう。

万一肺動脈などにささった場合、すごい出血すると思うが、ドレーンをあわてて抜かない方がいい。外傷と同じ。手術のとき、ドレーンが視野確保になるばかりか、止血すべき点を示してくれるから。

【他科から頼まれた場合は】

頭おかしいくらい(4cmくらい)大きな創であけて、胸腔内をガッツリ確認してもいい。

とにかく安全性、確実性を優先!

(2022/10/13追記:ドレーンと内筒の間はビシャビシャに濡らしておくこと。それから、長期間虚脱していた人の場合、-5cmH2Oくらいでゆっくり引きはじめること。あと、できれば糸かけは最初にやったほうがいいですね。やっぱり透視下で入れるのが安全。)

(2022/10/26追記:なんだかんだ言って、考えるよりも、緊急で入れるときは、

肺尖に向かって男らしくスパーンと入れた方がいい。血胸の下の方はどうせすえない。吸える液は肺尖にいれても、前面を通っていても吸える。このやり方なら仰臥位で十分。I先生の教え。)

(2022/12/30追記)

apexに入れておくと、肺が拡張するにつれて徐々にドレーンが抜けてくるのを観察できる。

不敬なくらいapexに入れよう。

(2023/2/3追記)

内筒つきのトロッカーを入れるとき、ある程度すすめて今度内筒抜きたいときはすこし立てるようにすると、圧が解除されて内筒がスムーズに抜ける。そうでないと、いつまでたってもスムーズに抜けない。あ、びしょびしょに濡らしておくのは忘れないで!!

(2023/2/16追記)

胸板の厚い若者に、内筒なしは無謀な挑戦。

若者にはガツンとトロッカーだ!!!

(2023/9/9追記)

やっぱり前から入れるのは有効な手段

ただし筋肉が厚いのでガッツリ創を大きくする必要あり。

(2023/10/26追記)

挿入の際にやたらと痛がる場合は、extrapleuralの層に入ってる可能性がある。

逆に、スーッと入っていけば、胸腔内の可能性が高い。

どちらにしろ、必ずドレーンバッグにつないで呼吸性移動を確認する!

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