縦隔腫瘍に関しては、部位によって鑑別がある程度絞られる。
上縦隔(T4、胸骨角よりも上)→甲状腺由来の腫瘍(甲状腺腫瘍など)、ただし背側は後縦隔に準ずる
前縦隔(上縦隔より下で、腹側)→胸腺、心膜由来の腫瘍(胸腺腫、胸腺癌、心膜嚢胞など)、胚細胞腫瘍。
縦隔腫瘍は殆どが手術適応!前縦隔腫瘍について、胸腺上皮性腫瘍は癌か胸腺腫かどっちか。胚細胞腫瘍は奇形腫(良性)か悪性か。 悪性なら、セミノーマ(放射線治療効く)か非セミノーマ(放射線治療効かない)か?
中縦隔(前縦隔と後縦隔の間)→リンパ組織、気管由来の腫瘍(悪性リンパ腫、気管支嚢胞など)
後縦隔(上縦隔より下で、背側)→食道、交感神経幹由来の腫瘍(食道嚢胞や神経原性腫瘍など)
このことは、記憶する価値があるようだ。
Toshi
(2022/12/9追記)
CTやMRIでもある程度鑑別が絞れる。もちろん、発生場所は重要だが、CTでは、CT値。(水か脂肪か?)
MRIでも、腫瘍によって信号強度が異なるのでわかる。

↑
こんな表を覚えても、実はあんまり意味がない。
いろいろ調べてわかったのは、
・T2強調画像がすべての基本
・そっからT1強調を見て
・そのあとさらに、特殊な撮像を考える
ということ。
また、嚢胞性か充実性か(当然鑑別に重要)は、造影をしなくてもDWIでわかる?らしい。
(MRIの基礎を少し掘り下げて)
画像化されているのはプロトンの量(密度)だけではない。状態や環境によっても変わってくる。それを記述する「緩和」という概念がある。緩和には2種類。T1緩和とT2緩和。
密度、T1緩和、T2緩和 が、MRIの画像上に表現されている。
肺は圧倒的にCTが優れている。
水が黒いのがT1、白いのがT2。簡単だねー(←これは覚える)

水、血流、新しい出血、古い出血、が全部違うところになるのがすごいね。
多くの病気は水っぽいのでT2high T1low
線維組織はプロトン自体少ないのでT2low T1low
血流もプロトン逃げていくのでT2low T1low
脂肪と出血はT1high T2high(区別するために脂肪抑制画像)
古い出血はT1high T2low(粘稠度が高いからT2値が短縮?)
xy平面とz軸を下の図のようにとって、
xy平面を横、z軸方向を縦という。

プロトンは、水か脂肪として存在している。
縦緩和と横緩和は同時におこるが、全く独立した過程。
組織によって、T1値、T2値が決まっている。
T1値、T2値の「絶対値ではなく」、周りの組織との「差」をとっている。
T1(縦緩和)はおそい、T2(横緩和)は速い。
信号の大きさを表すのがMz, Mxyである。
1回のRFパルスだけでは画像つくれない。
造影剤自体が光っているわけではない(CTと全く違う!)
コイルに流れる電流を検出してる!
ボックスに、分けて、波形の和を受信するわけ。
そうすると、和はわかるけど個々がどんな波なのかはよくわからん。
そこで、ボックスが9個なら、独立した式が9個あればいい。
M1-M9が未知数。
スライス選択
スライス選択
じゃあ9回撮影を行わなきゃいけないの?と思うけど、
実は、フーリエ変換というものを用いれば、3回で済む!!!
フーリエ変換の概略だけでも理解できてるので、早いな。
k空間に集まったデータ一つ一つが独立した式。その連立を解けばいい。
9個の連立を解くことになる。まあ行列とか入れれば解けるはずだ。
すごい仕組みだ。 考えた人天才。

やっぱり数学が大事やんか!数学が理解できんかったらMRIの原理も半分しか理解できひんで!
プロトンの環境を、T1値、T2値で表現する。それをそのまま見るのではなく、どちらかの要素を強調して画像化する。なんてすごいアイデアなんだ!
ノーベル賞は?→2003年に受賞してた。アメリカのローターバー先生とイギリスのマンスフィールド先生。
(アイデアの中で圧倒的にすごいのは、傾斜磁場で位置特定、という一点!もちろん開発したのは物理学の先生。)
MRIのもととなったのがNMRで、こちらは分子内の原子の状態、分子レベルの相互作用状態などから、分子の構造決定や食べ物の成分分析などに用いられる。1944年にノーベル賞。


(形での鑑別)
嚢胞だと姿勢や呼気吸気によって形が変化したり
心膜形室だと、心嚢と交通があって大きさの変化
後縦隔腫瘍では、類円形だと神経鞘腫、紡錘形だと神経線維種、頭尾側方向に長い形状をとるのは神経節細胞腫(肺のCT より)
食道平滑筋腫は、類円形から螺旋状までさまざまな形態
胸腺腫で辺縁が平滑明瞭→悪性度低い
(内部性状での鑑別)
0-20HU 漿液性
30-60HU高タンパク
30-80HU 内腔に出血
100HU~ 高カルシウム濃度
コレステリンを大量に含むと-30HU以下
脂肪を含む病変:奇形腫が代表的
脂肪って濃度低いよね。
胸腺嚢胞内の胸腺腫とか、成熟奇形腫の悪性転化:造影CTでわかることある
Toshi