了解。日本の最新=日本呼吸器学会(JRS)『COPD診断と治療のためのガイドライン2022〔第6版〕』が現行版です(JRS公式の一覧でも「第6版(2022)」が最新として掲示)。 一般社団法人日本呼吸器学会
以下、「慢性期(安定期)の管理」に絞って、実際の外来で使いやすい要点だけを日本の推奨に沿ってまとめます。必要に応じて、補助的にGOLD 2025の変更点も添えています。

まず把握すべき全体像(JRS 2022・第6版)

  • 管理の柱は①禁煙支援②吸入気管支拡張薬(LAMA/LABA中心)③ワクチン④呼吸リハ⑤併存症管理⑥必要時の在宅療法(LTOT・NIV/HFNC)です。JRSガイドライン目次でも安定期管理(薬物+非薬物)が大項目として整理されています。 一般社団法人日本呼吸器学会
  • JRS公式サイト上でも第6版の位置づけが確認できます(ダウンロード可の表記あり)。 一般社団法人日本呼吸器学会

薬物療法:実装のポイント

  1. 初期・基本は気管支拡張薬中心
  • LAMA単剤、または症状が強いならLAMA/LABA配合薬から開始してよい(CAT≥20やmMRC≥2などを目安に二剤開始も容認)。これは第6版改訂ポイントの説明として各社医療者向け解説・ニュースでも一貫して紹介。 CareNet.com+1
  1. ICSの位置づけ(“むやみに使わない/使うなら根拠”)
  • 喘息合併(ACO)ではICS併用を基本に検討。JRSでもACO第2版(2024)が別建てで公開。 一般社団法人日本呼吸器学会
  • 喘息非合併のCOPDでICSを考えるのは「頻回の増悪(中等度≥2回/年、または重度≥1回/年)かつ末梢血好酸球増多の患者」に限定して“考慮”。好酸球の参考値として300/µL以上が挙げられています(第6版の改訂ポイント解説)。 CareNet.com+2gskpro.com+2
    ※GOLD 2025でもICS効果は好酸球高値ほど期待しやすいという整理で整合的(細部はGOLDへ)。 Gold COPD+1
  1. 何を“強く推奨”しているか(第6版のCQ)
  • 「LAMA」「禁煙」「肺炎球菌ワクチン」「呼吸リハ」は“強く推奨”。(第6版の安定期CQまとめ報道より) CareNet.com

非薬物療法:日本で必須の実務

在宅療法(慢性期に関係する部分)

  • 長期在宅酸素療法(LTOT/HOT):
    典型的適応は「安静・室内気下でPaO₂≤55mmHg、または55–59mmHgでも肺性心/多血などを伴う場合」。国内実臨床でも広く共有される基準です。 MSD Manuals+1
  • 在宅ハイフロー(HFNC):
    2022年4月から“在宅”での保険適用が開始(指導管理料新設)。慢性高二酸化炭素血症などでのQOL・症状改善の報告も増加。適応は施設基準・病状安定など条件あり。 almediaweb.jp+2metran-humidifier.com+2
  • 在宅NIV:長期NPPVの適応は別途基準あり(慢性Ⅱ型呼吸不全など、JRSや看護系解説で整理)。 看護roo!(カンゴルー)

併存症とオーバーラップ

GOLD 2025の“差分”を押さえる(日本指針の補助として)

  • GOLD 2025本体・ポケットガイド公開済。最新の定義や評価法、好酸球でのICS効果予測、初期治療の整理など、JRS第6版の考え方と大筋整合。外来で迷ったときの国際的参照として有用。 Gold COPD+1

勉強のロードマップ(最短で臨床運用に落とす)

  1. JRS第6版の安定期セクション(C:安定期の管理)を読む
     → LAMA/LABA中心、ICSの“使いどころ”、ワクチン・リハ・在宅療法の枠組みを把握。 一般社団法人日本呼吸器学会
  2. 第6版の“改訂ポイント解説”を二次資料で確認(5分で全体像)
     → 初期二剤容認・ICSは“頻回増悪+好酸球高値”で考慮、強推項目の再確認。 CareNet.com+1
  3. 外来アルゴリズム(私案・JRS準拠)
     - 症状評価(CAT/mMRC)と増悪歴→症状強ければLAMA/LABAで開始。 CareNet.com
     - 増悪が残る→血算で好酸球チェック。高値かつ頻回増悪ならICS追加(トリプル)を“考慮”。 gskpro.com
     - 併存の喘息疑い→ACO手引きへ(ICS中心)。 一般社団法人日本呼吸器学会
     - 全例で禁煙・ワクチン・呼吸リハを“並行”。 CareNet.com
  4. 在宅療法の閾値と制度
     - LTOTの数値基準(PaO₂)と再評価の流れを暗記。 MSD Manuals
     - 在宅HFNCが“保険適用(2022/4~)”であることを知っておく。 almediaweb.jp

必要なら、この場で**外来用ワンページ(日本語)**を作って配布フォーマット化できます:

  • 初期治療→増悪時の分岐(好酸球・ACO)
  • 併存症チェックリスト
  • ワクチン・リハ・在宅療法の要件
    声をかけてください。
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