①肺動脈の上を通し、かつ②肺静脈にも当たらないようにして、③気管支と気管支の間の肺を、縦隔から掬い上げる形で確保する。
①の実現のために、動脈のシース内にしっかり入る
②の実現のために、肺静脈を中枢に向かってしっかり追う
③の実現のためには?気管支がある程度出てる場合は気管支を辿ることもできる(③は葉間作成というか区域間作成に効く。)あとリンパを取る。予習をしておく。
そりゃ、適当にやってもできることもあるんだけれども。
それじゃいつか絶対失敗する。KWSM先生みたいに。
上司と一緒にやって、偶然成功するのは1番危ない、と言える。
これをもとに、左右あわせて五種類の葉間作成について考えてみる。
一、右上中葉間 ①=②=③ すべて同じくらいに大事(血管引っ掛けるパターン:②でcentral veinを引っ掛ける)
①の観点から
葉間でしっかりとPAのシース内に入る
②の観点から
V2(central vein)を辿ることが肝要である。
ただし、central veinがない(B3の裏を通ってる)パターンもある。じゃあそのときはV2はどうなってるの?
→その場合でも葉間側のV2(最終的にS2とS6の間とかにいく)はあることが多い。それをたどってください。
大雑把にやる場合も、出す方向として、葉間側から入れた場合は尾側に出すことが大事。
③の観点から
上葉肺静脈と中葉肺静脈の間をある程度掘っておくことが大事。予習をしておくということ。
※葉間でPAが出ない場合
必ずしも開けなくても上葉切除または中葉切除はできるので、気にしない。
二、右上下葉間 ①=③>② (血管引っ掛けるパターン;葉間からやったときはあんまりない。問題は裏から遠そうとしたとき。A6とかA2を引っ掛ける)
①葉間でPAが出てシース内に入れるのが望ましい
③リンパ節の外側でいくのであるが、リンパ節をとってしまっても別に良い。
後は裏から予習をしておく。11sとっちゃうとbetter
②の要素はあまりないです
※葉間でPAが出ない場合 後ろから出す。気管支先行処理。え?ハードル高い?
それなら中下葉間から出す。中下葉間分ける必要ない手術でも(笑)
三、右中下葉間(血管引っ掛けるパターン:A7を引っ掛ける)①>③>②
①葉間でPAが出てシース内に入れるのが望ましい。11iの外で通す。
通すときはA7に注意してください
②の要素は?あまりないと思います。
③上肺静脈の下縁と下肺静脈、両方見ておくと良いですね。
※葉間でPAが出ない場合(あんまりないけど)
どうするかね。やっぱりどっかからはPAにアプローチせんといかん。
後ろから出すか(気管支先行処理的なやり方) 前から出すか(下幹をたどる)
Q.右中葉フィッシャーレスはできるか?
可能。A5 A4 V4-5 B4-5全部前から行く。
Q.右中下葉フィッシャーレスはできるか?
可能。下肺静脈は切れる。前からasc.A2とかA3とか全部すぎたところで
ズドン。後ろから気管支をおとす。
Q.右下葉フィッシャーレスはできるか?
理論上は可能だが・・・その過程で上中葉間は必ず開けてないか?笑
だからフィッシャーレスという概念はあまりない。
(ついでに、左上葉や下葉も、葉間あけてやるので、フィッシャーレスという概念はあまりない。)
四、左の背側の葉間
①葉間でPAが出てシース内に入れるのが望ましい。
A6とかA1+2cに引っ掛けないように、それらを出しておけ!
②の要素は?あまりないと思います。
③ある程度、背側でもPAをだしておくとbetter
ここは1番難しくないと思います
※葉間でPAが出ない場合 後ろの、必ずPAが出せるところからたどるか
それか五の肺静脈間からのアプローチを先行する
五、左の腹側の葉間 ちょっと特殊?
①の要素は、実はあんまりないです。
②の要素は?
③の要素が最も大きいか。はっきり言って縦隔掘ってるだけ、といえばだけ。笑
※葉間でPAが出ない場合
分葉不全のときにここを出す方法があったよね。
すなわち
左右の肺静脈の間からアプローチする、というものでした。
そしたらB,Aの順番に見えてきますよ、と。うん。
わかった。葉間でPAが出る場合はあんまり気にしなくていい、簡単。出ない場合難しい!
ということですな。