でも、ボラティリティが今たまたま安定してるからじゃないの。
米国株が崩れたら、BTCのボラもぐっちゃぐちゃになるリスクない??
目次
はじめに
2025年8月28日、JPモルガンが「ビットコインの理論価格は約12万6000ドル」とするレポートを発表しました。
株式であれば利益や配当といったファンダメンタルズからバリュエーションを行えますが、ビットコインやゴールドのようなキャッシュフローを生まない資産には別の評価手法が必要です。
今回JPモルガンが採用したのは「ゴールドとのリスク調整比較」でした。
ゴールドを基準にした相対評価
- ゴールド(民間投資額):約5兆ドル
- ビットコイン(時価総額):約2.2兆ドル
「デジタルゴールド」とも呼ばれるBTCは、まず金と比較するのが自然な発想です。
ボラティリティの違い
次に考慮されるのがリスク、つまり価格変動の大きさです。
- ゴールドの年率ボラティリティ:約15%
- ビットコインの年率ボラティリティ:約30%
BTCは金の2倍のリスクを持つ資産と評価されます。
リスク調整の考え方
リスクが高い資産は、その分「割り引いて」評価するのが金融の基本。
つまりゴールドの5兆ドルをリスク2倍で割ると、BTCに対応する妥当な時価総額は 2.5兆ドル となります。
数字で見る理論価格
- 現在のBTC時価総額:2.2兆ドル
- 妥当水準(リスク調整後):2.5兆ドル
差は +13.6%。
これを現在のBTC価格(約11.1万ドル)に掛け合わせると、約12.6万ドルとなります。
これがJPモルガンの示した「理論価格」の正体です。
ボラティリティ低下の背景
では、なぜBTCのボラティリティは下がってきたのでしょうか?
その理由は「板の厚み」にあります。
- 企業のトレジャリー保有
- MicroStrategyやメタプラネットが長期保有。
- 売られにくい“ストック”が市場に増加。
- ETF承認による機関資金の参入
- スポットETF承認により、年金基金や大手機関投資家も保有可能に。
- 安定的な資金流入が生じる。
- 株価指数組み入れによるパッシブ資金流入
- 主要指数に組み込まれ、ETF・投信が自動的に買い支える構造。
こうした要素が組み合わさり、かつての「個人投機筋による乱高下」から「機関投資家が厚く支える市場」へと変化しつつあります。
まとめ
JPモルガンの理論価格算出を整理すると:
- ゴールドの投資額(5兆ドル)を基準にする
- BTCは金の2倍リスク → 時価総額を割り引く
- 妥当なBTC時価総額=2.5兆ドル
- 現状2.2兆ドルとの差=約13.6%
- → 理論価格=12.6万ドル
さらに、ボラティリティが低下している背景には「企業保有」「ETF承認」「パッシブ資金流入」といった構造変化があります。
結論:ビットコインは、リスク調整後の観点から見ても依然として割安であり、機関投資家の関与が強まることで“もっと評価される資産”になりつつある。