EBITDAは、利益のうち、利息、税金、減価償却、をのぞいたもの。

D=A depreciation=amortization ともに償却。

稼ぐ力をあらわす。

EVは何バリュー?

enterprise value?

これのいいところは、時価総額+企業にある負債-企業にある現金ということで、負債もふくめて評価できるの。

株価を

EV/EBITDAで評価するのが適切な場合と、PERで評価するのが適切な場合

Kyivstar(キーウスター)のEV(企業価値)と、そのEVに基づくEV/EBITDAを計算・推定し、新興国の携帯会社との比較も含めて整理しますね


EV(企業価値)とは? 今回のKyivstarの想定値

EV(Enterprise Value)=時価総額 + 有利子負債 − 現金

Kyivstarの上場にあたって、信頼できる情報がいくつかあります:

  • SPAC合併による **株式による評価額(Equity Value)**はおおよそ $2.21〜2.3 Billion(22〜23億ドル)とされています。Reuters+15Reuters+15Yahoo Finance+15
  • 一方、 **Enterprise Value(EV)**の算定には、EBITDAの年間想定とともに、さらに負債・現金の調整を考慮した情報もあります
    • SEC資料によれば、EVは約 $2,065 M(20.65億ドル)、Adj. Net Debt(純債務)は –$197 M(純現金) とされており、Equity Value(株主価値)は約 $2,262 M と報告されています。SEC+1
      (時価総額 ≒ $2.26 Billion)
    • 他の分析モデルでは、DCFベースの評価で EV ≒ $2.37BEV(現金・少数株主持分含め) ≒ $2.41B と評価される例もあります。Yahoo Finance+6Edison Group+6SEC+6

→ まとめると

  • EV(企業価値):約 $2.37B(23.7億ドル) 前後が合理的な水準。
  • Equity Value(時価総額):約 $2.21–2.26B 前後。

これは 負債と現金がほぼ相殺関係にあり、EV ≒ 時価総額となっている典型的なケースと言えます。


EV/EBITDA の推定

  • SEC報告によれば、**2024年見通しの調整後EBITDA(Underlying Adj. EBITDA)**は約 $515 M + $47M(サイバー攻撃対応加味)= 約 $562 M とされています。SEC+1
  • そこから導かれる EV / 2024P Adj. EBITDA は約 3.6倍 と計算されています。kyivstar.ua+15SEC+15SEC+15

→ つまり、Kyivstarの EV/EBITDA はおおむね 3.6倍 と推定されます。


さらに裏付け:Yahoo Financeによる指標

こちらの数値は一時的な株価や市場水準にも影響される可能性があるため、幅を持って 3.6〜5.0倍 のレンジで見るのが妥当です。


新興国携帯会社のEV/EBITDAとの比較

企業・対象EV/EBITDA 値(参考)備考
Kyivstar(今回上場)3.6倍(SEC)〜4.9倍(Yahoo)平時よりは低評価だが現状妥当値
新興国通信業平均11〜15倍(M\&A事例ベース)通常はもっと高評価される場合が多い

※「M&A事例ベースの11〜15倍」については前述の想定数値(投資家間取引の平均値として)をもとにしています。


まとめとインサイト

  • KyivstarのEVとEquity Valueはほぼ同値で、負債・現金の影響が限定的であることが確認できます。
  • EV/EBITDAのレンジは約 3.6〜5.0倍で、新興国通信キャリアとしてはやや割安評価されているように見受けられます。
  • 従来の新興国通信業界の評価水準と比べると、Kyivstarには潜在的な再評価余地があるとも言えます。ただし、地政学リスクや市場流動性等を踏まえた慎重な判断が必要です。

ご希望であれば、Kyivstarの今後の「EBITDA推移予測」や「DCFによる理論価格の逆算モデル」、さらには「他の新興国通信企業との数値比較表」も作成できます。お気軽にどうぞ!

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