天邪鬼
あまのじゃく アマノザク、アマンジャクメ、アマノサグメなどとも称され、漢字は天邪鬼を当てている。昔話の瓜子姫を代表として、民間説話に多く登場する想像上の妖怪。現在も、性質が素直ではなく、人に逆らう者を称して通常用いられる。天邪鬼は神や人に反抗して意地が悪く、さらに人の心中を探り、その姿や口真似を得意とするところに特徴があり、最後には滅ぼされるという悪者の典型を示す。主人公である神の正しさと勝利をよりきわだたせる脇役として設定され、結果的には善と悪二つを対照させる効果をあげている。また天邪鬼は山中にある妖怪の一つとも考えられている。たとえば栃木県や富山県、岐阜県などでは山姥をいい、秋田県、茨城県、群馬県、静岡県などでは口真似をするというところからこだまをアマノシャグ、アマンジャクと呼んでいる。さらに神話に登場する天探女も天邪鬼と共通性があると認められる。