言うは易し行うは難し

今回は、ラパコレを例に、脈管剥離の実際について述べる。

脈管剥離には、おおまかに3つの方法がある。①電気メスで切っていく ②穴を開けて掘っていく ③一枚ずつ剥がしていく。 

順に説明する。

①その場所に絶対になにもないと確信がある場合は、電気メスで切っていけば良い。
胆嚢管の右縁の「すじ」を剥離したりする場合である。

②脈管の位置が「おおまかにわかっている」場合、穴をあけて掘っていく。
これは、メリーランドを差し入れて、開いて、続いて穴の深く掘れたところに更にメリーランドを入れて、開いて、、、を繰り返していくことだ。コツは、一気にたくさん掘ろうとしないことだ。

③何があるかわからない場合は、一枚ずつ剥がしていく。ラパコレの場合だとメリーランドで表面を焼いて層をむいて引きちぎっていくし、開腹の場合だとスペンサーとかペアン鉗子を挟んで一枚ずつ剥離していくことになる。

安全性は①<②<③  手術が進む速さは、①>②>③だ。

もちろん、大きな出血や胆汁瘻を起こしたりするとその分手術時間が延びるから、急がば回れであることは間違いないのだが、適切なところでroughな剥離ができることも大事だとは思う。

また、剥離には、剥離方法の選択のほかに、どのようにテンションをかけるかということも重要である。
テンションのかけ方によって切れる位置が変わってくる。逆に、左手鉗子があるテンションをかけた状態をみれば、今どこを切るべきなのかということも決まってくる。

Toshi

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