バイタルが安定している患者には、積極的に栄養を投与したい。
そして、大原則としては、「腸が動くなら腸を使え If the gut works, use it」である。
また、一般的な注意だが、長期絶食だった患者にいきなり大量の栄養を投与するとRefeeding症候群に陥るので注意しないといけない。
まず経腸栄養について。
経腸栄養の投与経路は主に、経口摂取と胃管と胃瘻と腸瘻がある。
今回は最も基本的な、胃管からの投与について説明する。
まず一番よくつかうタイプの栄養剤だが、テルミールやサンエットやリーナレン、エンシュアといった種類がある。
これらはすべて半消化態栄養剤に分類され、窒素源がタンパク質である。長所は、味がおいしいことと、しっかり腸が使われるということだ。逆にいえば、腸管を休ませたい人には、使うべきではない。腸管をしっかり使うと、免疫もしっかり強化される。脂質がしっかり入っているので、カロリーもしっかり入る。一番メジャーな栄養剤。
なお、リーナレンは腎障害のある患者に用いる。このような栄養剤を病態栄養剤という。
他の病態栄養剤には、COPD患者に用いるプルモケアなどがある。
消化態栄養剤には、ペプタメンなどがある。これは、窒素源がペプチドだ。どういう時に使うかというと、腸を多少休ませたいけど、免疫もある程度つけたいときだ。蛋白抗原性がないし、管の中で固まること(カード化現象という)がないので、クローン病・蛋白アレルギーがあったり細い管の患者でも安心して使える。
また、成分栄養剤(Elemental Diet)というのは、エレンタールなどがある。これは窒素源がアミノ酸であり、消化を必要としない。消化管を休ませたい人には成分栄養剤がよいだろう。食道癌術後の腸瘻の人とかによくエレンタールが投与されてるよね。でも下痢はめっちゃ起こすよ。濃いからね。
Toshi