腹腔鏡下虫垂切除術が広く行われるようになった影響で、開腹虫垂切除術をやる機会は、現在では多くはない。
しかし、癒着の強い症例などでは、開腹虫垂切除が必要になることもあるので、ここで述べておく。
開腹には下腹部正中切開を用いる事が多い。
ウーンドリトラクターで創を広げ、必要に応じてKent鉤でひっぱる。
虫垂を同定し、浮かせる。
開腹虫垂切除の場合、まずはじめに虫垂根部を結紮して、その後間膜を処理する、いわゆるretrograde appendectomyが一般的に行われる。
間膜処理の方法は、次のようにする。
すなわち、ソノサージで切っていくかわりに、血管を結紮していけばいいのだ。
ただし、根部からretrogradeに行っていくところが違う。
虫垂切離は、結紮切離でもよいし、最悪自動縫合器で「ガッチャン」とかける。
できれば断端は埋めたいのが外科医というもの。(必ずしもタバコ縫合でなくてもよく、普通に漿膜縫合で埋没してもいい)
腹腔内をよく洗浄することで、術後の腹腔内膿瘍を予防する。
必要に応じてマルチチャネルドレン(またはデュープルドレン:スリットを、もともとの孔にそって2箇所いれる)を留置し、閉腹して終了とする。
手術には実は基本原則があり、異なる手術に見えてもエッセンスは同じである。
そこに気づくと手術の上達は早くなるだろう。
Toshi