要するに、今のエクセルシートの表にHo-1とNrf2というのを加えるわけ。

しかも、

ターゲット領域(ROI)はつぎの3つにわけて。Ho-1はH-score、Nrf2は核限定H-scoreで評価する。

当面のメインは線維化肺だと思う。

腫瘍胞巣、間質TAMはおまけ?!腫瘍ほうそうは腫瘍学的な予後に、間質TAMは腫瘍免疫抑制的な(ICI的な)話に関連。結構面白そうではある。

それぞれの領域について、

4群分類:

  • Nrf2高 / Ho-1高(軸活性型)
  • Nrf2高 / Ho-1低(活性化あるが標的発現低)
  • Nrf2低 / Ho-1高(非典型誘導)
  • Nrf2低 / Ho-1低(不活性型)

を行う

これだけ見ると簡単そうだけど

「ROIの確定を人間がする」

「H-scoreの算出および核H-scoreの算出をデジタルでやる」

「染色日による誤差の補正?」

なんかをOKB先生に聞いてみる必要あるな。

1. なぜ「腫瘍胞巣/間質TAM/線維化肺」に分けるのか

これはHo-1やNrf2の発現意義が、組織内の場所(局在)によって全く違う可能性があるからです。


① 腫瘍胞巣(tumor nest)

  • 構成:腫瘍細胞そのもの(上皮系肺癌細胞)。
  • Ho-1/Nrf2の意義
    • 腫瘍細胞内での酸化ストレス耐性や抗アポトーシス機構の反映。
    • 化学療法や放射線抵抗性の予測因子になる可能性。

② 腫瘍間質TAM(tumor-associated macrophages)

  • 間質:腫瘍胞巣の間や周囲にある結合組織・血管・免疫細胞などの“非腫瘍”部分。
  • TAM(Tumor-Associated Macrophages):
    • 腫瘍局所に集まったマクロファージ。
    • M1型:炎症促進・抗腫瘍性
      M2型:免疫抑制・腫瘍促進
    • Ho-1はM2型TAMで高発現することが多く、免疫抑制的TMEのマーカーになる可能性が高い。
  • 分ける理由
    • 腫瘍細胞のHo-1高発現と、TAMのHo-1高発現は予後や治療反応の意味が異なるため。

③ 線維化肺(fibrotic lung)

  • 対象:腫瘍から離れたILD由来の線維化肺胞壁。
  • 意義
    • ILD肺は慢性酸化ストレス下で、肺胞上皮やマクロファージにHo-1が誘導されやすい。
    • この領域のHo-1発現は周術期AE-ILDのリスク線維化進行度と関連する可能性。
  • 分ける理由
    • 腫瘍や腫瘍間質と異なり、基礎肺疾患(ILD)の病態マーカーとして機能する。

2. まとめると

  • 腫瘍胞巣=腫瘍細胞の自己防御・悪性度
  • 間質TAM=腫瘍免疫抑制の程度
  • 線維化肺=基礎肺(ILD)の酸化ストレス状態
    → この3つを分けてスコア化すると、1枚のスライドから「腫瘍学的予後」「免疫微小環境」「ILD病態」の3軸情報が取れるのが利点です。
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